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実技研修Bコース
ほって、けずって、
   ひらめいて
担当 北川 智久
土ねんどの塊から、糸やステンレス針金などを
使って粘土を切り出します。ステンレスのスプリング
を伸ばしたもので切ったら、おもしろい切り口に
なりました。

一人、およそ4キロのねんどを扱いました。
2分間で高さ競争をします。
道具を使わず、どれだけ高くできるか、よーいドン。

・・・実は、両手いっぱいにねんどをつかみ、体で
ねんどの特性を感じ取るためのウォーミングアップ
その1なのです。
寝かせて伸ばして、最後に立てる作戦ですね。
バランスが悪いと、うまく立ちませんよ。
次は、おだんごづくり競争です。
これも2分間。
ちょっとねんどが多すぎてたいへんでした。
球をつくるのは単純なようでさまざまな感覚を総動員
しなければならない作業です。
これが、ウォーミングアップ2です。

・・・性格判定をひとつ・・・
@多少の凸凹にもめげずバリバリだんごをつくるタイプ
A制限時間よりも手わざのていねいさに重きをおくタイプ
あなたは、どちらのタイプに近いですか?普段の生活は
どちらのタイプですか?
ねんどを立てたり丸めたりして動かしたら、「グアナコ」
づくりに挑戦しましょう。
未知の生物「グアナコ」の特徴をお話します。

グアナコってなあに
グアナコ、グナアコ、アナグコ、コナグナ
ググ、アア、ナナ、ココ、グアナーコ
グアナコには、しっぽあるのかな
グアナコのせなかは、どんなふうだろう
目や、口はどんなかな
どんな声でなくのだろう
ひとつだけわかっている
グアナコは、友だちだってこと
きょうは、どんなことをして あそぼうか
想像の生き物グアナコです。

(ちょっと一言)
グアナコは、本当はある生物の名前です。
調べると形が分かってしまいますが、ここでは
想像の生き物として空想を楽しみました。
ここまでは、個人の制作活動です。
教師の発したお話から想像してつくる活動です。
参加者のみなさんの様子を見ていると、なかなか
思いつかないで困っているといった場面も見受け
られました。
しかし、さすが図画工作好きのみなさんです。
個性的なグアナコがそろいましたのでご覧ください。
さあ、次はいよいよ、「みんなとつくることの意味」
について感じ取っていただきましょう。
グアナコをねんどの卵に戻し、2人以上でグループ
をつくります。
活動のきっかけは、「ほって、けずって、ひらめいて」
という言葉です。
行為を表す言葉で、ゴールを示すものではありません。
ここは3人組です。
おっ、ぐいぐい手が動いています。
見回すと、手が止まっている人は一人もいません。

どんどん関わりながら手を動かしているグループが
ほとんどです。
なんとなく部分で分担しているグループも、次第に
活動が融合していきました。
一人では思いつかない活動ができた。
なんだか、アイデアがどんどんわいてきた。

うん。
みなさん、「みんなでつくることの意味」を、理屈
だけでなく体で感じることができたようですね。
「こんなに頭を使ったことは久しぶり」
と、うれしそうに話してくれる方もいらっしゃいました。
活動に変化を付けるために、乾燥させたねんども
少量用意しました。
やわらかい、かたい、乾燥した、粉状の、どろどろの
ねんどなど、土ねんどのさまざまな状態を組み合わせ
るのも楽しいものです。

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